今回のインタビューは異例の内容、そして漫画つきでお送りします!

摂理を反対する他の教会の牧師と親に保護説得を受け、摂理を脱会するよう強要された話です。

とてもディープな内容ではあるんですが、実際にあったケースですので知っていただけたらという思いも込めて掲載します。

また、当事者の守さんが『ブラックジャックによろしく』の主人公に姿も性格も激似ということもあって、こんな形で二次利用させていただきました。知らない方のために一応書いておくと、『ブラックジャックによろしく』は作者の意向で二次利用がフリーになってます。

佐藤秀峰先生にはこの場を借りて感謝を述べたいと思います。

登場人物紹介


摂理に来て8年目。大学卒業間近、また社会人になってから摂理に通ってることを親と他教会の牧師から激しく反対を受ける。
今は家族も摂理を認めており、円満な家庭に戻っている。

守の父と母
普段はとても温厚で、人格的で、とにかく人が良い。息子が摂理に通っていることを知って、どうにかして脱会をさせようとしていた。

摂理を糾弾しているキリスト教の牧師

ダイジェスト feat.ブラックジャックによろしく

Fin.

楽しい家族旅行から一変して反対する牧師と会わせられる

— 守さんは摂理に通うことに対する反対を激しく受けてましたね。

2013年にはじめて親が九州の方に行って、摂理から出ていったメンバーに会って相談をしました。摂理を脱会させるための方法を伝授してくださいと言って、そのとき父も母も仕事を辞めました。

二人とも僕には出張と言ってたけど、九州にやり方を学びに行って、半年くらい作戦を練っていたようです。

あるとき家族旅行でフィリピンの無人島に2週間くらい行ったんですね。帰国して、なぜか親が「疲れたから帰宅せずに成田のホテルに泊まろう」と言い出して、「変だな」と思いながら朝起きたら「今から牧師が来るから」って言われて、ピーンと来ました。

長い時間家族と過ごして、ネットのない環境で摂理の人とも連絡も取れないし、摂理の洗脳も弱くなったでしょうということで、摂理を反対している牧師を僕にぶつけてきたわけですね。

そしてその牧師と話をするんですが、向こうが一方的に摂理、牧師先生の悪口をずっと言っている状況でした。いつ終わるのかわからないその時間に嫌気が差し、何とか家に帰らせてもらいました。

その後もその牧師がいる教会に通って、1日中摂理を悪く言うものを全部言われ、見せられるというのを数日間繰り返しました。その横で母親はずっと泣いてるみたいな状況で。

話しててもらちがあかないし、向こうの牧師の話はいいから家族で話そうと言いました。摂理の御言葉や団体について僕が話し、親は摂理に対する疑問を僕にぶつけるってことをずーっとやりあう日々が続きます。

でも親が納得できないんですね。ひたすら摂理の悪口を聞いてきたし、それを一個一個全部確かめようとするんです。親は摂理に入ると社会不適合者になるものだと心から信じているので。

それを毎日、文字通り毎日繰り返して、数ヶ月やった結果僕を信頼してくれて、ついには摂理に通うことを許してくれるようになりました。

そこで終わりだと思ったけど、まだ続きがあったんです。

実は終わってなかった迫害が幕を開ける

実は親は諦めてなくて、僕をもう一度監禁しようと計画してたことを知ったんです。それを聞いたときは震え上がりました。

あれだけ自分に笑顔で接して、何もそんな素振りは見せなかったのに、裏では淡々と牧師と協力して僕を脱会させるために動いていたことを思うと、人間不信になるほど親を信じられなくなりました。

それで会社を休んで、新幹線を取って、岡山の牧師のところまで行って丸々5日間話し合うことになったんですね。

3日目くらいから向こうの牧師も感情論でしか話をしなくなってきて、しまいには「なんで若者がそんな集まってるんだ!うちは見ての通り、全然日曜日に人が集まってないんだ!」とか言い始めて、今から思うと完全な嫉妬でしたね(笑)。

それを横で親が見ながら、本当にどっちが正しいのかわからなくなっていったんです。

最終的には「お前と話すことはもうないから帰ってくれ。人間としては良すぎるから摂理にいるのはもったいない。うちの牧師にならないか。ちゃんとしたキリスト教を広げてくれよ。」と言われたりもしました。

親が帰りの電車で、「あなたが本気で摂理が正しいと思っていることがわかったから、これからはちゃんと意見を聞くね」と言ってくれて、一年前は表面上で取り繕っていた関係性が変わりました。

お互い本音でぶつかり合うから、初めから摂理や僕が間違っているスタンスでもなく、ちゃんと意見を聞いてくれました。

今では二人とも摂理のことを認めているし、牧師先生と会えるのも楽しみに思ってます。あれだけ反対していた親が、今は味方に近いのは本当に奇跡です。

歪んでいく親の愛に苦しめられる

— 一番つらかったことはなんですか?

一番その場所にいて苦しかったのは、「摂理がオウム真理教のように人を殺しますよ」ってなんのためらいもなく言ってきたことですね。

摂理の何を知っているんだと。どんだけ知らずにその言葉を出しているのかと。「オウムは殺人を犯した。摂理も今はしてないだけで、いつか必ずする」みたいな言い方をするんです。

怒りの感情は押し込めてとにかく冷静な議論をしようと心がけてはいましたが、あまりに根拠のない暴言にさすがに参りました。

あとは父親に「お前がこのまま摂理にいるなら、殺すぞ」って言われたことですね。普段は本当に人格者で、そんなことを口にする人では決してないんです。オウム真理教のことが強く残ったのかもしれないけど、「お前が社会的によくないことをするなら、その前にお前を殺す」って。

向こうの牧師に苦しめられたというよりは、両親の息子への愛が歪んでいくのに苦しめられました。息子を殺すと言う父、泣き崩れる母の姿を見て、こういう形になってしまったことが申し訳ない気持ちもたくさんありました。

子供を愛している親ほど摂理を反対すると思います。息子が自分の育てた息子ではなくなるし、宗教団体に奪われたと思ってしまう。洗脳されているとしか思ってないんですね。

でも僕を含め摂理の人はまっとうな思考能力を持ち合わせて、ちゃんと自分で選んで摂理に通うようになっています。それを親御さんたちはぜひ理解してあげてほしいなって思いますね。

最後に一言

— いろんなつらい思いをされても信仰を貫いてきた守さんが、世界中の人の前で伝えたいことってなんでしょう?

「もし子供が何かにハマっていたら、反対する前に話を聞いてあげてください」

という感じでしょうか。それが宗教であってもバンドであっても、そこに熱中するのは何かしら理由があるはずです。頭ごなしに否定せずに、まずは話を聞いてあげてほしいですね。

— ありがとうございました!